インド版マイナンバー「Aadhaar(アーダール)」とは?
ナマステ!大雨の影響で4日間の断水から復活した日本人スタッフの吉永です!(水が当たり前に使えるのって有難い…)
今回は、日本でも連日ニュースとなっている「マイナンバーカード」についてです。
デジタル化が進むインドでは、マイナンバーカードの普及率はなんと94%以上です。
一体なぜここまで普及したのか?普及の裏側に問題はあるのでしょうか?
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■■ なぜ普及したのか? ■■
インドのマイナンバーカードは指紋、顔、虹彩の認証を組み合わせ、12桁の個人識別番号が割り振られます。しかも1日最大200万件を登録できるそうで、このシステムのことを「アーダール」といいます。
普及した背景には、インドの人口の約7割が住む農村では、本人確認の証明書を持たず、銀行口座を作れない人が多くいました。
インド政府はこうした状況を改善しようと、2010年からこの個人IDのシステムを導入し、銀行口座を持つ人が急増しました。
よって、電子決済サービスが一気に広がったのも「アーダール」の影響です。
「アーダール」により、
・政府からの給付金の中抜きや届かないが改善
・書類手続きの簡素化
と生活の利便性と問題の解消に役立ったといわれています。
※外国人は6ヵ月以上滞在しないとマイナンバーは作成できません。(2023年7月時点)
■■ 疑問の声も ■■
政府が個人情報を持ち過ぎる、個人データを活用することは「プライバシーの侵害にあたる」という元判事の申し立てを受け、2018年、インドの最高裁判所は、民間企業が本人確認のために「アーダール」を活用することを認める当時の法律の条文は『憲法違反』であると判断しました。
そのため、インド政府は本人の同意があれば登録内容を活用しても良いとする法改正を行いました。
しかし、2013年4月に西部マハーラーシュトラ州政府が、南部の都市バンガロールにあるアドハーのサーバーにファイルを送信する際に30万人分のデータを完全に喪失。2017年に最大1億3,500万件のアーダール番号の漏洩があったと報じられました。
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私たちの生活に大きく関わる「マイナンバーカード」。
インドでは至る所で電子決済サービスが利用され、デジタル化が猛スピードで進んでいるのは確かです。その裏側では、個人情報漏洩のリスクなどがあるのは否めないと私は感じます。
読んでいる日本の皆様はマイナンバーカードについてどう思いますか?
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今日のヒンディー語
『アーダール आधार』=基礎、土台
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