
ナマステ!インドに呼ばれた気がして思い切って渡印してしまった日本人スタッフの稲垣です!
みなさんは「ダルマ」という言葉をご存じですか?
この言葉、インド哲学を知る上ではとても大事なんです。
ダルマ(Dharma)は、インドの哲学や宗教において非常に重要な概念で、主にヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教、シク教などの宗教で使われています。ダルマは直訳すると「法」や「義務」「道徳的な義務」といった意味を持ちますが、単なる法律やルールを超えて、広範囲な倫理的・精神的な指針を示す言葉です。
ヒンドゥー教では、ダルマは個人の義務や道徳的責任、正しい行いを指します。ダルマは、社会の秩序や調和を保つために必要なもので、個々の人生のステージ(学生期、家族を持つ期、隠遁期など)や役割(例えば、父親、母親、王、僧侶など)に応じて異なります。
仏教では、ダルマは仏陀の教えそのものを指します。仏教の教義に従うことがダルマであり、仏教徒はダルマを守ることによって、苦しみから解放され、最終的には悟りを開くことを目指します。
ジャイナ教では、ダルマは宇宙の法則であり、非暴力(アヒンサー)と自己浄化の道に従うことが求められます。ジャイナ教の修行者はダルマを守ることによって、カルマを清め、最終的に解脱を得ると信じられています。
シク教では、ダルマは神の意志に従うこと、つまり誠実に生きることを意味します。シク教徒は、神を信じ、他者を助け、真実を語り、道徳的に正しい行いをすることがダルマにかなう生き方だとされています。
ダルマは「法」と言われることが多いですが、実際は単なるルールや法律ではなく、宇宙の秩序、道徳的な義務、精神的な道筋として、個々の人生に深く関わる概念です。そのため、ダルマを他の言葉で言い換えることは できません。宗教や哲学によってその解釈や適用は異なりますが、いずれの場合も「正しい行い」や「調和の取れた生活」を追求するための指針となります。
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今日のヒンディー語
『ダルマ धर्म (dharma)』=ダルマ
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