象の頭をした神様!?|ガネーシャ

 


インドのガネーシャ



ナマステ!インドに呼ばれた気がして思い切って渡印してしまった日本人スタッフの稲垣です!
みなさんは、インドには象の頭をした神様がいるって知っていますか?
今回はガネーシャについて、なぜ象の頭をしているのかも含めてお話ししようと思います!



ガネーシャとは

ガネーシャ(Ganesha)は、インドのヒンドゥー教における非常に重要な神であり、障害を取り除く神として広く崇拝されています。彼は、象の頭を持つ神として知られ、そのユニークな姿と深い象徴性で広く認識されています。ガネーシャは、特に知恵、繁栄、幸運、障害の除去を司る神として、ヒンドゥー教徒にとって非常に大切な存在です。



なぜ象の頭をしているのか

さぁ、早速みなさんが一番気になっているこのお話をしましょう。
ガネーシャは、パールヴァティとシヴァの子供です。パールヴァティはシヴァの不在時に、身体の汚れを集めて人形を作り、命を吹き込んで自分の息子、ガネーシャとしました。パールヴァティは入浴するために、ガネーシャに家の番をさせました。シヴァが家に戻ったとき、ガネーシャがシヴァを家に入れないように拒否しました。なぜなら、ガネーシャはシヴァの不在時にできた子供であり、シヴァの顔を知らなかったからです。シヴァはガネーシャが自分を認識しないことに腹を立て、ガネーシャの頭を切り落としてしまいました。
パールヴァティはお風呂から出てくると、その状況を見て悲しました。パールヴァティはシヴァに謝罪を求めると、シヴァはガネーシャを生き返らせることを約束しますが、頭を戻すことはできません。そこで、シヴァはガネーシャに新たに象の頭を取り付け、命を吹き込みました。このようにして、ガネーシャは象の頭を持つ神として誕生したとされています。
色々びっくりすることが多いお話ですよね、、。ヒンドゥー教の神話は何かとインパクトが強いです。



ガネーシャの外見と象徴

ガネーシャの姿は非常に特徴的で、描かれる際のポイントがいくつかあります。

  • ●象の頭: ガネーシャの象の頭は、知恵、記憶力、学問を象徴します。象はまた、強さ、忍耐力、そして障害を乗り越える力を示す存在とされています。
  • ●大きな耳: ガネーシャは大きな耳を持っており、これは聴くこと、すなわち他人の話をよく聞き入れ、理解することを意味します。
  • ●太った体: ガネーシャはふっくらとした体型で、これは豊かさと物質的な繁栄の象徴です。
  • ●片方の牙: ガネーシャの片方の牙(歯)が欠けている理由については様々な伝説があり、一般的にはその牙が「完全でないもの」を象徴し、完璧でないことの中に価値を見出す教訓を伝えています。
毎度恒例、私のデスクにもガネーシャの絵があるので、貼っておきますね↓

インドのガネーシャの絵

個人的にガネーシャとハヌマーン(猿の姿をした神様)は見た目でパッとわかるので、覚えやすいです。(笑)


ガネーシャの祭り – ガネーシャ・チャトゥルティ

ガネーシャ・チャトゥルティ(Ganesh Chaturthi)は、ガネーシャを祝うインドの重要な祭りの一つです。この祭りは、毎年インド全土で盛大に祝われ、特にマハラシュトラ州のムンバイやプネーなどの都市では大規模な祭りが行われます。

  • ●祭りの期間: ガネーシャ・チャトゥルティは通常、8月または9月に開催されます。祭りの最初の日にガネーシャの像を家や公共の場に安置し、毎日お祈りをし、最終日にガネーシャの像を水中に沈める(ヴィサージョン)ことで祭りが終了します。
  • ●ガネーシャの像: この祭りでは、家や公共の広場に大きなガネーシャ像を設置し、人々はその前でお祈りを捧げます。最終日には、像を川や海に浸けることでガネーシャを「天に帰す」とされます。この儀式は、自然との調和や一時的なものへの執着を手放すという教えが込められています。

私はちょうどこの時期にプネーに滞在したことがあるのですが、夜中ずっと爆音で音楽が流れているのであまり寝られませんでした。そして日本に帰らなければならない日も、このお祭りのパレード(町中でエレクトリカルパレードしてます、、笑)で通行止めが起こり、帰れるかどうかヒヤヒヤした思い出があります。今思えば、それだけガネーシャが愛されているのだなと。当時は飛行機の時間と睨めっこしていましたが。(笑)



まとめ

ガネーシャは、インド文化やヒンドゥー教の中で非常に親しまれ、信仰されています。彼の姿には深い象徴性があり、物質的・精神的な成功を求める人々にとって、日々の生活における大切な存在となっています。



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今日のヒンディー語
『ハーティー हाथी (haathee)』=象
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