インドの「ジュガール」という考え方
インドには「ジュガール」という考え方があるそうです。
オックスフォード辞典によると「自分のスキルと想像力を使って問題の簡単な解決策を見つけたり、安価で基本的なアイテムやその場にある物を使用して何かを修正または作成する力」だそうです。
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インドのジュガールの例などに関してのリサーチをコーディネートさせていただきます。
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確かにインドの人は臨機応変にその辺にある物を代用して問題を解決してしまいます。
ですがそれはその場しのぎであくまでも応急処置でしかないことも多いので、すぐにまた同じ問題に直面することも。
単なる問題の先送りに過ぎず根本的な解決にはならないし、時に日本人からすると美的センスを欠いてるなぁと思うこともあったりします。
でもインド人の問題解決方法を見ていると自分が考えすぎているなあとか多くを求めすぎてるなあとか思うことも。
以前滞在していたアパートでのこと、暑くていつもドアを開けていたのですが正面の部屋のドア(私のドアよりも低い位置)も開けられてるとお互い丸見えになってしまってたので部屋の外の柵に目隠しをつけてくれとお願いしたことがありました。
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インドのジュガールについてのリサーチ、撮影のコーディネートいたします。
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数日後管理人が担いできたのは大きく分厚い木のコンパネ。
しばらくノコギリでギコギコやっていたようですが歯が立たなかったのか今度は電動のこぎりを持ってきてなにやらウイーンウイーンとかゴトゴトとかしてました。(←見てないのでわからない)
しばらくして部屋のドアをノックされたので開けてみると「マァム、これでいいか?」
・・・でかっ!
柵の高さよりだいぶ高いコンパネが柵にくくりつけてありました(笑)
かけた時間の割にコンパネに穴開けて針金を通して立てかけただけでしたし見た目もアレですが、彼は見事目隠しをするという問題を解決してくれました。
私が「OK、ありがとう」というと彼はまんべんの笑みを浮かべていました。
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この時思ったのは日本だったらということ。
もし日本だったらこんな雑?大雑把?にはならないよねとか、フツーに考えて目隠しは柵の大きさに合わせて取り付けるとかしない?とか、日本なら更におしゃれだったり外観を損なわないような見た目の目隠しになってるだろうとか・・・色々考えてしまったんですね。
そしてまた、お願いした側もこの状態で気持ちよくOK出せるかって考えたら・・・。
でもそれってよく考えたら求めすぎだし、そもそも私がお願いしたのは見えないようにしてほしいということだけなんだから、それをちゃんと解決したわけですし満足すべきなんだと思います。
こうして見ると日本人とインド人は正反対って言っても良いくらい違いますが、お互いの良い所がうまくかみ合ったらすごいことが出来るし良いものを作り上げていけるんじゃないかと思います。
微力ながらサプタムにもそのお手伝いが出来たら嬉しいです。(水野)
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