
ナマステ!インドに呼ばれた気がして思い切って渡印してしまった日本人スタッフの稲垣です!
前回のブログでは、ヒンドゥー教の讃歌や儀式の歌が収録された、リグ・ヴェーダについてお話ししました。
今回は、ヒンドゥー教の儀式について詳述されている、ヤジュル・ヴェーダについてお話ししようと思います!
ヤジュル・ヴェーダ(Yajurveda)は、ヒンドゥー教の四大ヴェーダのひとつで、主に祭儀(儀式)に関連した知識を含む古代インドの聖典です。ヤジュル・ヴェーダは、儀式のための経典として、神々への奉納や祭祀に使われるマントラが集められています。これには、祭りや儀式を正しく執り行うために必要な手順や祈りの言葉が記されています。
シャクハ(分派): ヤジュル・ヴェーダには複数の異なる流派(シャクハ)があり、その中でも黒ヤジュル・ヴェーダ(Krishna Yajurveda)と白ヤジュル・ヴェーダ(Shukla Yajurveda)の二つがよく知られています。
ヤジュル・ヴェーダの内容は、主に祭りや儀式を執り行う際に必要な祈りや手順に関するものです。
祭式において唱えられるヤジュス(Yajus「祭詞」)を収録しています。ヤジュルはヤジュスの変化形だそうです。ヤジュスとは、祭式の効力が現れることを願い、祭具やお供物に一定の行儀作法を呼びかけるもので、その多くは散文で書かれています。ちなみに、リグ・ヴェーダにも韻文の部分は同じものがいくらか存在するようですが、散文で書かれている祭文や祈りの言葉は、ヤジュル・ヴェーダ固有のものだそうです。
ヤジュル・ヴェーダはヒンドゥー教の祭りや儀式において重要な役割を果たしています。インドの古代社会においては、宗教儀式が非常に重要視されており、ヤジュル・ヴェーダはその儀式を執り行うための基本的な聖典として使用されました。
ヤジュル・ヴェーダは、神々への奉納の方法を後世に伝えるための貴重な書物であり、これまで、インドの宗教儀式において中心的な役割を果たしてきました。
儀式のための聖典、ヤジュル・ヴェーダについてお話ししてきましたが、どうでしたか?とにかくインド人はお祭りや儀式を大事にします。ヒンドゥー教のヴェーダの中で、神々への奉納や祭りを正しく行うためのマントラや手順を記しており、儀式に関連する重要な知識を提供する経典であるヤジュル・ヴェーダは、インドの宗教儀式において欠かせない書物であり、現代でも人々に大きな影響を与えています。
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今日のヒンディー語
『プラクリヤ प्रक्रिया (prakriya)』=手順
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