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ダラムサラでチベット文化に触れてみませんか?
デリーからの移動手段・現地での撮影手配承ります。
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ここダラムサラは、人気の観光地であると同時に
チベットの政治・文化・教育・人々の暮らしに関する様々な機関が集まっています。
今回はその一部をご紹介。
Central Tibetan Administration
(CTA、セントラル チベタンアドミニストレーション)
こちらはチベット亡命政府のヘッドオフィス。
世界中に亡命政府は拠点を持っており、CTA発行の月報によると
インド、ネパール、アメリカ、ブラジル、スイス、日本、イギリス、フランス、ベルギー、オーストラリア、ロシア、南アフリカ、台湾
にオフィスがある模様。
そして、ここダラムサラのCTAがその旗艦となる事務所です。
事務所はダラムサラの街の外れの、野生の猿が道路を横切ったりするのどかな雰囲気の場所に位置しています。
チベットの昔の貴重な写真などを保存する記録部門の建物もこの左手にあります。
中国の抑圧に対抗し、戦った人々の写真や 昔のチベットの暮らしを収めた写真などを
一般の寄付から集め、大切に保存しています。
Tibetan Transit School
(TTS、チベタントランジットスクール)
チベットから亡命してきた若者が、インドのチベット社会で生きていくために基礎的な教育・職業訓練などを受けるのがこのTibetan Transit School。
18歳から30歳の生徒が併設されている寮に寝起きし、学舎で学びます。
科目は数学、地理、英語、チベット語、コンピュータ、料理、編み物など・・
とにかくここで生きる術を身につけて、自立させるのが目的だそう。
ここにいた20歳そこそこの女の子は、現在数学を勉強していて、将来はチベットの子どもたちの算数の先生になる、と話してくれました。
ここで暮らす若者たちは、素養を身につけて、政府や人権保護の関係の事務所で働く人が多いのだとか。
私たちが何回か訪れた時は、校長が快く迎えてくださり、先生や生徒が学校の中を案内してくれました。
Tibetan Children’s Village
(TCV、チベタン チルドレンズビレッジ)
デリーにもあるTibetan Children’s Villageは、ここダラムサラにもあります。
ここも寮併設の学校ですが、上のTTSよりも年齢層が下の子たちが寝起きし、学んでいます。
ここも、チベットの親元から離れて学びに来ている子が大半。
みんな、なんて強いんだろう・・
このグラウンドでは、楽しそうなサッカーの試合が行われていました。
日本の真言宗の団体の寄付で建てられた「ジャパンホーム」と言う建物もあります。
昔はたくさんの子どもがこの寮にいたそうですが、現在は建物の老朽化の為一世帯のみが暮らしています。
この他に「コリアホーム」というおそらく韓国の寄付で作られた寮もあり、こちらは中に子どもたちが住んでいるようでした。
CTA(亡命政府)は世界中に拠点があり、
TTSとTCVともに世界中の寄付で校舎が建てられたりしていて、
チベット問題が世界中から注目されていることが感じられました。
また、英語教育にも力が入っていて、チベットの50代から下の人々なら、英語を流暢に話せる人も多く、チベットの若者の中には将来インドを出て世界で働く夢を持っている人も。
そこには大きな障壁がある様ですが、実現してほしい、そして実現するだけの強さが彼らにはあると感じた学校訪問でした。